地震に強い家を考える。
地震が起きたとき、住まいに求められることは何でしょうか。
まず何より大切なのは、建物が倒壊せず、そこに暮らす人の命を守ることです。
そしてもう一つ考えておきたいのが、地震のあとも、その住まいで生活を続けられるかということです。
地震が起きたとき、住まいに求められることは何でしょうか。まず何より大切なのは、建物が倒壊せず、そこに暮らす人の命を守ることです。そしてもう一つ考えておきたいのが、地震のあとも、その住まいで生活を続けられるかということです。
2024年1月1日に発生した能登半島地震では、多くの住宅が被害を受け、建物の倒壊による人的被害も発生しました。
その後の調査からは、住宅が建てられた年代や耐震性能によって、
被害状況に大きな違いがあったことも分かってきています。
2024年1月1日に発生した能登半島地震では、多くの住宅が被害を受け、建物の倒壊による人的被害も発生しました。その後の調査からは、住宅が建てられた年代や耐震性能によって、被害状況に大きな違いがあったことも分かってきています。
これから家を建てるのであれば、単に建築基準法を満たすだけではなく、
大きな地震が起きたあとまで考えて耐震性能を決めることが重要です。
これから家を建てるのであれば、単に建築基準法を満たすだけではなく、大きな地震が起きたあとまで考えて耐震性能を決めることが重要です。
この記事では、能登半島地震や過去の地震による住宅被害を振り返りながら、
耐震等級3の意味と、私たちが考える「地震に強い家」についてお伝えします。
この記事では、能登半島地震や過去の地震による住宅被害を振り返りながら、耐震等級3の意味と、私たちが考える「地震に強い家」についてお伝えします。
01
EARTHQUAKE
DAMAGE
住宅の耐震性能が、命を守る
大きな地震が発生すると、住宅そのものが人命を脅かすことがあります。
能登半島地震でも、多くの木造住宅が倒壊・崩壊しました。
国土交通省などによる調査では、調査対象となった木造建築物4,909棟のうち714棟、約14.5%が倒壊・崩壊しています。
能登半島地震でも、多くの木造住宅が倒壊・崩壊しました。国土交通省などによる調査では、調査対象となった木造建築物4,909棟のうち714棟、約14.5%が倒壊・崩壊しています。
さらに建築年代別に見ると、
・新耐震基準以前……18.9%
・新耐震基準以降~2000年改正以前……4.7%
・2000年改正以降……0.5%
と、建築された時期によって倒壊・崩壊の割合に大きな差が確認されています。
もちろん、住宅の被害は耐震性能だけで決まるものではありません。
地震動の大きさや地盤、建物の劣化状況、施工状態など、さまざまな条件が影響します。
それでも、過去の地震被害から見えてくるのは、
住宅そのものの耐震性能を高めておくことが、命を守るための重要な備えになるということです。

02
SEISMIC
GRADES
「建築基準法を満たしている」=十分な耐震性能とは限らない
新築住宅は、建築基準法で定められた耐震基準を満たして建てられます。
ただし、ここで知っておきたいのが、建築基準法で求められている性能と、耐震等級3は同じではないということです。
住宅性能表示制度では、建物の耐震性能を「耐震等級1~3」の3段階で示します。
耐震等級1
建築基準法で求められる耐震性能に相当する水準です。
極めてまれに発生する大きな地震に対して、倒壊・崩壊しないことを想定しています。
耐震等級1
建築基準法で求められる耐震性能に相当する水準です。極めてまれに発生する大きな地震に対して、倒壊・崩壊しないことを想定しています。
耐震等級2
耐震等級1で想定する地震力の1.25倍に対して、倒壊・崩壊しない程度の性能です。
耐震等級3
耐震等級1で想定する地震力の1.5倍に対して、倒壊・崩壊しない程度の性能です。
住宅性能表示制度における最高等級になります。

03
KUMAMOTO
EARTHQUAKE
熊本地震でも見えた「耐震等級3」の違い
耐震等級3について考えるうえで、参考になるのが2016年に発生した熊本地震です。
熊本地震では、震度7の揺れが短期間に2度観測されました。
震源に近い益城町中心部の調査では、
住宅性能表示制度による耐震等級3の木造住宅16棟のうち14棟が無被害、残る2棟も軽微・小破でした。
熊本地震では、震度7の揺れが短期間に2度観測されました。震源に近い益城町中心部の調査では、住宅性能表示制度による耐震等級3の木造住宅16棟のうち14棟が無被害、残る2棟も軽微・小破でした。
一方、同じ調査における建築基準法レベルの木造住宅では、大破や倒壊も確認されています。
この結果からも、大きな地震に備えるうえで、耐震性能に余裕を持たせて設計することの重要性が分かります。
04
AFTER THE
QUAKE
大切なのは「倒壊しない」だけではない
耐震性能を考えるとき、私たちは「地震で倒れない家」というところだけで考えないことが大切だと思っています。
大きな地震のあとには、停電や断水、道路の寸断などによって、すぐに通常の生活へ戻れない可能性があります。
そのとき住宅の損傷が少なく、自宅で過ごすことができれば、
避難生活による身体的・精神的な負担を減らせる可能性があります。
特に冬の災害では、寒さへの備えも重要です。
大きな地震のあとには、停電や断水、道路の寸断などによって、すぐに通常の生活へ戻れない可能性があります。そのとき住宅の損傷が少なく、自宅で過ごすことができれば、避難生活による身体的・精神的な負担を減らせる可能性があります。特に冬の災害では、寒さへの備えも重要です。
住宅の耐震性能を高めることは、まず命を守るため。
さらに、断熱・気密などの基本性能を確保しておくことは、災害後の暮らしを支えることにもつながります。
住宅の耐震性能を高めることは、まず命を守るため。さらに、断熱・気密などの基本性能を確保しておくことは、災害後の暮らしを支えることにもつながります。
地震への備えは、「耐震」だけを切り離して考えるのではなく、住まい全体の性能として考える必要があります。
05
GRADE 3
STANDARD
すまい環境設計が「耐震等級3」を基準とする理由
すまい環境設計では、新築住宅の耐震性能を耐震等級3としています。
私たちが考えているのは、建てたときだけ安心できる家ではありません。
「3世代、100年。住まいの環境を設計する。」
という考えのもと、長く住み続けるために必要な性能を、
基本性能
耐久性
可変性
施工品質
という4つの視点から考えています。
耐震性能は、その土台となるものです。どれだけ断熱性能が高くても、どれだけ使いやすい間取りでも、
大きな地震によって建物そのものが大きく損傷してしまえば、長く使い続けることはできません。
耐震性能は、その土台となるものです。どれだけ断熱性能が高くても、どれだけ使いやすい間取りでも、大きな地震によって建物そのものが大きく損傷してしまえば、長く使い続けることはできません。
だからこそ、構造についても設計段階から検討し、建物に必要な耐震性能を確保します。
また、設計上の性能を実際の建物で発揮するためには、現場で正しく施工されていることも重要です。
構造金物や耐力壁など、完成すると見えなくなる部分も工程ごとに確認しながら施工します。
また、設計上の性能を実際の建物で発揮するためには、現場で正しく施工されていることも重要です。構造金物や耐力壁など、完成すると見えなくなる部分も工程ごとに確認しながら施工します。

06
SEISMIC
SAFETY
耐震等級3なら、どんな地震でも大丈夫?
耐震等級3は、住宅性能表示制度における最高等級です。
ただし、「耐震等級3なら、どのような地震でも絶対に壊れない」という意味ではありません。
地震による住宅被害には、
・地震動の大きさ
・地盤の状態
・建物の形状
・経年劣化
・施工状態
・繰り返し受ける地震
など、さまざまな条件が関係します。
だからこそ、「等級3という数字を取れば終わり」ではなく、構造計画から施工、
そして長く建物を維持していくところまで考えることが重要です。
だからこそ、「等級3という数字を取れば終わり」ではなく、構造計画から施工、そして長く建物を維持していくところまで考えることが重要です。
すまい環境設計では、耐震性能だけを単独で考えるのではなく、
100年使い続けるための住まい全体の設計として考えています。
すまい環境設計では、耐震性能だけを単独で考えるのではなく、100年使い続けるための住まい全体の設計として考えています。
07
SEISMIC
DIAGNOSIS
今住んでいる家や中古住宅は「耐震診断」を
これから新築する住宅だけでなく、今ある住宅についても耐震性能を確認することが大切です。
特に、
- 築年数の古い住宅に住んでいる
- 中古住宅の購入を考えている
- 大きなリフォームやリノベーションを予定している
- 現在の家の耐震性が分からない
という場合は、一度耐震診断を行うことをおすすめします。
耐震診断では、建物の構造や壁の配置、劣化状況などを確認し、
現在の住宅がどの程度の耐震性能を持っているのかを調べます。
性能が不足している場合でも、建物の状態に応じて耐震補強を検討することができます。
耐震診断では、建物の構造や壁の配置、劣化状況などを確認し、現在の住宅がどの程度の耐震性能を持っているのかを調べます。性能が不足している場合でも、建物の状態に応じて耐震補強を検討することができます。
すまい環境設計では、新築住宅だけでなく、既存住宅の耐震診断についてもご相談いただけます。
08
BEYOND THE
QUAKE
地震に強い家は「地震のあと」まで考える
地震は、いつ、どこで発生するか分かりません。
だからこそ住宅をつくるときには、「大きな地震が来るかもしれない」ということを前提に考えておく必要があります。
まず、建物が倒壊せず、そこに暮らす人の命を守ること。
そして大きな地震を経験したあとも、できるだけ住まいを使い続けられること。
さらに、断熱・気密・耐久性などを確保し、その後の暮らしまで支えられること。
まず、建物が倒壊せず、そこに暮らす人の命を守ること。そして大きな地震を経験したあとも、できるだけ住まいを使い続けられること。さらに、断熱・気密・耐久性などを確保し、その後の暮らしまで支えられること。
私たちが考える地震に強い家とは、単に「耐震等級」という数字だけで決まるものではありません。
設計・構造・性能・施工を一つにつなげて、長く安心して暮らせる住まいをつくること。
それが、「3世代、100年。」住み続けるための住まいにつながると考えています。
私たちが考える地震に強い家とは、単に「耐震等級」という数字だけで決まるものではありません。設計・構造・性能・施工を一つにつなげて、長く安心して暮らせる住まいをつくること。それが、「3世代、100年。」住み続けるための住まいにつながると考えています。
よくある質問

3 GENERATIONS, 100 YEARS.
これからの暮らしを、一緒に考えるところから。
家づくりは、間取りやデザインを決めることだけではありません。
土地のこと、性能のこと、素材のこと。
そして、これからどんなふうに暮らしたいのか。
すまい環境設計では、設計から施工まで一貫して、
そのご家族と、その土地に合ったすまいを考えます。

3 GENERATIONS, 100 YEARS.
これからの暮らしを、
一緒に考えるところから。
家づくりは、間取りやデザインを決めることだけではありません。土地のこと、性能のこと、素材のこと。そして、これからどんなふうに暮らしたいのか。すまい環境設計では、設計から施工まで一貫して、そのご家族と、その土地に合ったすまいを考えます。
関連ページもあわせてご覧ください
01|基本性能について
高気密・高断熱・換気・耐震
長く快適に暮らすための、住まいの基本性能。
02|耐久性について
構造・防蟻・防湿・雨仕舞
100年使い続けるために、見えない部分から考える。
03|可変性について
暮らしの変化に応える間取り
家族やライフステージが変わっても、住み継げるすまいへ。
04|施工品質について
設計した性能を、確実に現場へ
完成すると見えなくなる部分まで、丁寧につくり、確かめる。


