木を守ることは、住まいを守ること。
断熱性能や気密性能、耐震性能は、快適で安心して暮らすために欠かせない住宅性能です。
そして、もう一つ忘れてはいけないのが「耐久性」です。
どれだけ高い性能を持つ住宅でも、柱や梁などの構造そのものが劣化してしまえば、
その性能を長く維持することはできません。
そして、もう一つ忘れてはいけないのが「耐久性」です。どれだけ高い性能を持つ住宅でも、柱や梁などの構造そのものが劣化してしまえば、その性能を長く維持することはできません。
特に木造住宅では、木材を腐朽やシロアリによる食害からどう守るかが、すまいの寿命を考えるうえで重要になります。
すまい環境設計では、「3世代、100年。住まいの環境を設計する。」という考えのもと、
建てたときだけではなく、その先まで住み続けられる家を目指しています。
すまい環境設計では、「3世代、100年。住まいの環境を設計する。」という考えのもと、建てたときだけではなく、その先まで住み続けられる家を目指しています。
今回は、木造住宅を長く使い続けるために知っておきたい木材の劣化とシロアリ対策、
そして私たちが採用している「ホウ酸処理」についてお伝えします。
今回は、木造住宅を長く使い続けるために知っておきたい木材の劣化とシロアリ対策、そして私たちが採用している「ホウ酸処理」についてお伝えします。
01
WOOD
DURABILITY
木造住宅を長持ちさせるために必要なこと
木造住宅の構造を支えているのは、その名の通り「木」です。
木材は適切な環境で使い、きちんと維持管理していけば長く使い続けることのできる材料です。
一方で、住宅に使われる木材には、さまざまな劣化要因があります。
大きく分けると、
① 地震や台風などの外力による変形
② 直射日光や雨・風、水分などによる劣化
③ 腐朽菌やシロアリなどによる劣化
などが挙げられます。
耐震設計によって①に備え、雨仕舞や通気・防湿によって②③につながる水分をコントロールする。
そして、シロアリなどによる食害に対しては、木材そのものを守るための防蟻対策を行う。
耐震設計によって①に備え、雨仕舞や通気・防湿によって②③につながる水分をコントロールする。そして、シロアリなどによる食害に対しては、木材そのものを守るための防蟻対策を行う。
このように、耐久性は一つの対策だけで確保するものではありません。
さまざまな劣化要因を想定し、それぞれに対策していくことが、長く使い続けられる家につながります。
このように、耐久性は一つの対策だけで確保するものではありません。さまざまな劣化要因を想定し、それぞれに対策していくことが、長く使い続けられる家につながります。
02
HEARTWOOD
& SAPWOOD
同じ木材でも「心材」と「辺材」で性質が違う
一本の木を輪切りにして見ると、中心側と外側では色が違っていることがあります。
中心側の色が濃い部分を「心材(赤身)」、外側の比較的白い部分を「辺材(白太)」と呼びます。
心材は、樹木の成長過程で蓄積された成分などによって、
樹種によっては腐朽やシロアリに対する抵抗性が比較的高くなります。
一方、辺材は心材に比べて耐朽性・耐蟻性が低い傾向があります。
「ヒノキなど、耐久性の高い樹種を使えば大丈夫なのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、実際の建築に使用する柱や土台には心材だけでなく辺材が含まれることがあります。
また、集成材は「ラミナ」と呼ばれる板材を貼り合わせてつくられており、使われる部分もさまざまです。
そのため、樹種だけに頼るのではなく、建物としてどのように木材を守るかを考えることが重要です。

02
HEARTWOOD
& SAPWOOD
同じ木材でも「心材」と
「辺材」で性質が違う
一本の木を輪切りにして見ると、中心側と外側では色が違っていることがあります。中心側の色が濃い部分を「心材(赤身)」、外側の比較的白い部分を「辺材(白太)」と呼びます。
心材は、樹木の成長過程で蓄積された成分などによって、樹種によっては腐朽やシロアリに対する抵抗性が比較的高くなります。
一方、辺材は心材に比べて耐朽性・耐蟻性が低い傾向があります。
「ヒノキなど、耐久性の高い樹種を使えば大丈夫なのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、実際の建築に使用する柱や土台には心材だけでなく辺材が含まれることがあります。
また、集成材は「ラミナ」と呼ばれる板材を貼り合わせてつくられており、使われる部分もさまざまです。そのため、樹種だけに頼るのではなく、建物としてどのように木材を守るかを考えることが重要です。

03
TERMITE
PROTECTION
新築時の防腐・防蟻処理が重要な理由
新築時の防腐・防蟻処理が
重要な理由
木造住宅では、シロアリなどから構造材を守るために防腐・防蟻対策が行われます。
方法には、耐久性のある樹種を使用するほか、木材へ保存処理を施す方法があります。
処理方法にも、
工場で薬剤を加圧注入する方法
建築現場で木材へ処理する方法
などがあります。
ここで大切なのは、「どんな薬剤を使うか」だけではありません。
「どこまで処理できるのか」も重要です。
新築工事中は柱や土台などの構造材が露出しているため、必要な部分へ処理できます。
しかし住宅が完成すると、構造材の多くは壁や床、断熱材などに覆われます。
完成後に同じ場所へ再び処理しようとしても、簡単には手が届きません。
新築工事中は柱や土台などの構造材が露出しているため、必要な部分へ処理できます。しかし住宅が完成すると、構造材の多くは壁や床、断熱材などに覆われます。完成後に同じ場所へ再び処理しようとしても、簡単には手が届きません。
だからこそ私たちは、完成してからではできないことを、建築中にきちんと行っておくことが重要だと考えています。
04
LONG-TERM
PROTECTION
防蟻処理は「何年先まで考えるか」で変わる
防蟻処理に使われる薬剤には、さまざまな種類があります。
一般的な防蟻処理では、薬剤の種類や施工方法によって一定期間を目安に再処理が必要になるものがあります。
しかし先ほど触れたように、住宅が完成してしまえば、新築時に処理できた柱や壁内部などへ再び同じように施工することは困難です。
床下など点検できる場所は再処理できても、完成後には手が届かなくなる場所があります。
ここで考えたいのが、「その家を何年使うつもりなのか」ということです。
30年程度を前提に考えるのか。
子どもや孫の世代まで、50年、60年、さらにその先まで使うことを考えるのか。
住宅を長く使うのであれば、建築時のコストだけではなく、
将来の維持管理や再処理まで含めて防蟻方法を考える必要があります。
住宅を長く使うのであれば、建築時のコストだけではなく、将来の維持管理や再処理まで含めて防蟻方法を考える必要があります。

05
BORATE
TREATMENT
すまい環境設計が「ホウ酸処理」を採用する理由
すまい環境設計では、防腐・防蟻対策としてホウ酸による処理を採用しています。
ホウ酸・ホウ酸塩は鉱物由来の無機物です。
木材へ適切に処理すると、有効成分が揮発しにくく、木材中で分解されにくいという特徴があります。
そのため、水による流出などが起こらない適切な環境では、長期間にわたって効果が持続することが期待できます。
ホウ酸・ホウ酸塩は鉱物由来の無機物です。
木材へ適切に処理すると、有効成分が揮発しにくく、木材中で分解されにくいという特徴があります。そのため、水による流出などが起こらない適切な環境では、長期間にわたって効果が持続することが期待できます。
また、ホウ酸はシロアリなどに作用する一方、哺乳類では体内に取り込まれたホウ酸を排出する仕組みがあります。
ただし、「天然由来だから何でも安全」「人体にまったく無害」という意味ではありません。
使用する製品や濃度、施工方法を守って適切に扱うことが前提です。
私たちがホウ酸を採用しているのは、
・木材を長期間守ること。
・暮らす人や室内環境にも配慮すること。
・将来の再処理をできるだけ減らすこと。
この3つを考えた結果です。
06
SITE
CONTROL
ホウ酸処理で重要なのは「施工管理」
ホウ酸処理で重要なのは
「施工管理」
ホウ酸を使えば、それだけで家が長持ちするわけではありません。
ホウ酸処理には、施工上注意しなければならないことがあります。
ホウ酸を使えば、それだけで家が長持ちするわけではありません。ホウ酸処理には、施工上注意しなければならないことがあります。
その一つが水です。ホウ酸は水に溶ける性質があるため、施工中に雨に濡れて流出しないよう、
工程と雨養生をきちんと管理する必要があります。
すまい環境設計では、施工工程に合わせて木材へホウ酸処理を行い、必要に応じてシートなどで雨養生を行います。
天候も確認しながら、
木材の搬入
↓
ホウ酸処理
↓
施工
↓
雨養生
↓
上棟
↓
構造材への処理
と、一つひとつ工程を進めていきます。
文字にすると簡単です。しかし実際の現場では、現場監督、大工、防腐・防蟻処理を行う施工者が
タイミングを合わせなければなりません。場合によっては通常より工程に時間もかかります。
それでも、完成すると見えなくなるところだからこそ、建築中にきちんと施工する。
ここは、100年使い続ける住まいを考えるうえで省くことのできない工程だと考えています。


07
WHOLE
STRUCTURE
土台だけではなく、柱・梁まで処理する
そして現在、すまい環境設計では新築住宅の構造材にホウ酸処理を行っています。
考えているのは、地面に近い土台だけではありません。
土台・柱・梁など、構造全体を守ること。
考えているのは、地面に近い土台だけではありません。土台・柱・梁など、構造全体を守ること。
一般的なシロアリ対策では、地面から一定の高さまでを中心に処理する方法もあります。
しかし、シロアリの侵入経路は必ずしも床下だけとは限りません。
また、建物を100年という時間軸で考えれば、完成後には処理することが難しい部分まで、
建築時に対策しておく意味は大きくなります。
また、建物を100年という時間軸で考えれば、完成後には処理することが難しい部分まで、建築時に対策しておく意味は大きくなります。
だからこそ私たちは、「今必要な範囲」だけではなく、「この先も構造を守るために、建築時に何ができるか」
という視点で防蟻対策を考えています。
だからこそ私たちは、「今必要な範囲」だけではなく、「この先も構造を守るために、建築時に何ができるか」という視点で防蟻対策を考えています。
完成すると見えなくなる部分まで、建てるときにきちんと守っておく。
それが、木造住宅を長く使い続けることにつながると考えています。
完成すると見えなくなる部分まで、建てるときにきちんと守っておく。それが、木造住宅を長く使い続けることにつながると考えています。

よくある質問

3 GENERATIONS, 100 YEARS.
これからの暮らしを、一緒に考えるところから。
家づくりは、間取りやデザインを決めることだけではありません。
土地のこと、性能のこと、素材のこと。
そして、これからどんなふうに暮らしたいのか。
すまい環境設計では、設計から施工まで一貫して、
そのご家族と、その土地に合ったすまいを考えます。

3 GENERATIONS, 100 YEARS.
これからの暮らしを、
一緒に考えるところから。
家づくりは、間取りやデザインを決めることだけではありません。土地のこと、性能のこと、素材のこと。そして、これからどんなふうに暮らしたいのか。すまい環境設計では、設計から施工まで一貫して、そのご家族と、その土地に合ったすまいを考えます。
関連ページもあわせてご覧ください
01|基本性能について
高気密・高断熱・換気・耐震
長く快適に暮らすための、住まいの基本性能。
02|耐久性について
構造・防蟻・防湿・雨仕舞
100年使い続けるために、見えない部分から考える。
03|可変性について
暮らしの変化に応える間取り
家族やライフステージが変わっても、住み継げるすまいへ。
04|施工品質について
設計した性能を、確実に現場へ
完成すると見えなくなる部分まで、丁寧につくり、確かめる。


